色の三原色

■色の特徴

色の三原色について理解が深まったところで、色が持つ効果や特徴などについてご説明していきたいと思います。色には様々な特徴があり、その特長は人間の視覚の特徴と深く結びついています。

私たちには、認識しやすい色とそうではない色があることを知っていますか。人に近くされ易くなる度合いは「色の誘目性」と呼ばれ、有彩色や暖色系の色がより人目を引きやすいとされています。

また、色は奥行きや距離感を捉える際に大きな影響を与えるものです。暖色系は「進出色」、寒色系は「後退色」であるといわれています。進出色は実際よりも前面に飛び出してみえ、後退色は実際よりも引っ込んでみえる色という意味です。

それだけでなく、奥行きには背景となる色も影響してきます。明るい色が背景であるときは暗いほど、暗い色が背景であれば明るいほど、前に飛び出してみえると言われています。

大きさを認識する際にも、色は影響を及ぼします。白色や薄い暖色系の色は「膨張色」となり、実際のものよりも大きくみえるということは有名なのではないでしょうか。この膨張色は多色よりも知覚され易いのです。

また、黄色は知覚され易い色の代表例です。ですので、学童のランドセルカバーや帽子、雨具などでは黄色が積極的に採り入れられています。