色の三原色

■実験

色の三原色を考えるときに、加法混色と減法混色というものがあることはご説明しました。色の再現方法である加法原色と減法混色について理解を深められる実験があります。実験の詳細についてお話していきましょう。

まず加法原色に関する実験です。懐中電灯を3本、赤・緑・青のセロハンで作ったフィルターの2点が実験道具となりますので、用意してください。また、光を映す白い壁が必要です。周囲を暗くできる環境であればなお効果がわかりやすくなります。それでは実験です。3つの懐中電灯に各色のフィルターを取り付けてください。

セロハンのフィルターを付けることで、赤・緑・青の光を生み出す懐中電灯に変身します。次に白い壁にそれぞれの懐中電灯の光を当てていきます。そして1色、2色、3色と光を重ねてみて、どのような色の変化が起こるか見てみましょう。

次に減法混色に関する実験です。透明なコップを4個と混ぜるための棒、絵の具(マゼンタ・イエロー・シアンの3色)、そして水を用意してください。透明なコップに水を入れて絵の具を混ぜ棒で溶かし、各色の水溶液を作ります。残った1つの透明コップに各水溶液を少しずつ加えていくのです。

そうすることで、色の変化を観察することができるでしょう。